

ところで、ロシアンティーと言えば、日本では「紅茶にジャムを入れたもの」ということで通っていますが、ロシアに行くとそういう飲み方は殆どないそうです。実際にはジャムを小さな器に入れて紅茶に添える。お茶を飲みつつ、ジャムをお茶受けにひとくちつまむ…そんな楽しみ方が一般的。
ついでに言うならば、紅茶はかな濃いめにあらかじめ淹れて、それぞれがカップ入れた紅茶にサモワールと呼ばれるロシアの給湯器からお湯を注いで好みの濃さに調整します。ところ変わればお茶の淹れ方も変わるもの。
ロシア、特にサンクトペテルブルグは水質の悪いエリアにある都市であるため、昔から人は生水を飲む習慣はなく、沸かしたお湯を飲むのが一般的でした。こうしてサモワールと、あらかじめ濃いめに入れた「紅茶の素」があれば、手早く、手間なしで飲み物がいつでも調達できるというわけ。画期的なアイディア商品だったと言えるかもしれません。
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