2012年 01月 19日
メドゥーサのやかん
今見ると「これぞ、やかん」然としたスタイルですが、発売当時の1962年にはかなり斬新なルックスだったと言います。それまでのスウェーデンの家庭用品、特にホーロー製品は褪せた黄色や、薄い黄緑色を使用することが一般的だった時代。鮮やかなオレンジや赤、青といった原色をベースとした色展開は 鮮烈に人々の目に写り、スウェーデン人の度肝を抜いたそう。
使いやすいシンプルなフォルムはスウェーデンのフォークロア(民芸) が実はデザインがベースとなっています。時はスウェーデンでも既に始まっていた大量生産の時代。工業製品の形状は限りなくシンプルであることが求められました。伝統的に農民の日常的に使われてきた道具のフォルムは、無駄がそぎ落とされており、それ自体が機能美に溢れている事に着目した、Sigurd Perssonの傑作の1つにこのやかんが数えられるようになりました。
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by minasamlingar
| 2012-01-19 22:32
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