2010年 05月 20日
藍色のアネモネ
装飾を手掛けたのは、Arabiaのスターデザイナー Ulla Procopé。彼女のデザインによるものは手描きの絵付けによる作品が多く、プリントやステンシル処理が多いArabiaの中では独特の存在感を放っています。絵柄を良く見ても、「アネモネ然」としていないのは、藍色の色彩のせいでしょうか。
手描きのタッチがしっかりと残る 藍色の色彩、そして薄いグレーの素材。日本の食卓にもなじみやすい装飾です。北欧の食器に特別な興味を持たない義母のところに、このカップ&ソーサーを見つけた時はほんの少し驚きました。どのようにしてやってきたのか経緯は良く分かりませんが(義母も記憶なし)、和食器の中にあっても違和感なく、わたしが「あっ!! アラビアだ!!」と叫ぶまで、フィンランドのものとは気付かなかったみたい。
Anemoneは1968年から1996年まで製造が続けられました。恐らく今、私の手元にあるものは、後期の製造によるものではなかろうか? と思っています。ちなみに、Ullaさんは1968年を最後にArabiaのデザイナーの職を退いていますから、Anemoneは彼女の後期の作品ということになります。
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by minasamlingar
| 2010-05-20 18:28
| Arabia